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2019-07-29

若者憲法集会でアドバイザーとして参加しました

 事務所移転でバタバタしておりましたが、ようやく落ち着いてきました。
 いろいろな方からお祝いをいただき、感謝、感謝です。

 さて、6月頭の話ですが、
 事務所移転が決まる前に依頼された若者憲法集会の消費税の分科会にアドバイザーとして、参加してきました。


 
 

税理士と消費税

 私たち税理士は、実務で消費税のことを触れない日はありません。
 また、憲法については、様々な場面で税務署や行政機関と対峙するときに、重要な一つの「武器」となるため、
 勉強せざるを得ません。
 
消費税は、モノを買うときに払っているものの、仕組みまでは理解していないであろう人たち、
 憲法については、日常的に考える機会がないであろう若者たちが、
 どのように考えているのか、興味がありました。
   
 私自身も税理士の資格を取得し、仕事をするまで、
 憲法については特定の分野で勉強したことはありますが、
 税金の法律=税法(そもそもこの言葉自体知りません)についても、条文を読んでまで
 考えることはありませんでした。

 当日は、消費税の全体像について、主催者が発表し、
 農業に携わっている青年、
 個人事業者の青年が消費税について発言し、
 会場からの質疑応答となりました。
 

 

消費税法の理解の難しさ

 そもそも税金に関する法律は、その体系を理解するために膨大な時間を要します。
 税理士試験でも、消費税法の合格に必要な勉強時間は、最低300時間(時間数と試験内容については、異議はありますが。1日1時間以下で受かるような楽な試験だったらいいのですが)
 と言われています。
 
 消費税法を検討するには、

 消費税法の条文上の仕組みはどのようなものになっているのか
 そして、それが日本国憲法の視点から検証した場合、問題はないのか

 という2段階で考える必要があります。
 いずれかが欠けてしまうと、消費税法の問題点が見えてきません。

 ここが短い時間でお話しする上で、もっとも苦労するところです。

 当日の感想をいただきましたが、概ね伝えたいことは伝わったようですが、
 基本的なことがわからず難しかったという感想もありました。
 
 若者たちの報告も非常に素晴らしいもので、
 よく勉強されているな、と感じました。
 
 税金は、私たちの暮らしに直結するもので、
 私たち一人ひとりが勉強しなくてはいけません。
 ただ、税法の分野は、長文かつ複雑怪奇であり、他の法律とも横断的に理解しなければならないという、
 厳しい分野でもあります。
 
 そもそも国民が読んでわからないような法律がいいのかどうか、と思うところもあります。
 
 以上のようなことを、若者に刺激を受けながら考える日となりました。

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