論文「AI時代の到来から税理士業務を考える」
税理士になってから、できるだけニッチなテーマで論文を書こうと思っています。
事務所紹介にあるように、半年に一本は論文を書こうとがんばってきました。
TwitterやSNSが流行っている現在ですので、長文は好まれません。
できるだけ、短くすっきりはっきり書こうと思うのですが、私にはなかなかできません。
知的活動ではないですが、何か物事を深めようとするときは、
どうしても、これまでの研究の積み重ねや言葉の定義が重要になってきます。
それらをすべて前提にして、話を進めるのが余り好きではありません。
なので、論文という形式は、思い切って書けるのでけっこう好きです。
税経新報の2018年10月に掲載された下記の論文をアップします。
今回の論文の主要テーマは、「AIとはなんなのか」「AIによって税理士は滅びるのか」ということです。
■AI技術とどう向き合っていくのか
技術革新が起こるたびに、その技術とどのように向き合うのか、人類全体は問われてきました。
過去の機械打ち壊しのラッタイト運動もその一つです。
基本的に、技術革新が起これば、それだけ人間の労働時間を減らせるはずですから、本来は喜ばしいことですが、
資本主義社会のなかでは、リストラ、首切りにつながるため、センシティブな問題です。
このAI技術を、どのような形で使っていくのか、大きく問われている時代だと思います。
■AI技術と税理士
AI技術はそもそもソフトウェアの一種ですから、数字とは非常に愛称がよいのです。
税理士の仕事は数字を扱う仕事ですから、AI技術と愛称が良いのは当然です。
本稿で詳しく触れましたが、単なる「決算書作成人」としての税理士の役割は、
AI技術にとって変わられていくのは間違いないです。
多くの法人、事業者が自分たちで知識はなくとも決算書、申告書を作成できる時代は目の前まで来ています。
そうすると、税理士の役割はなんなのか。
私は、やはり納税者の代理人としての役割が重要になってくる時代に、いよいよ突入したと感じています。
少し長文ですが、AI技術についての基本的な知識についても、
整理してあるので、ぜひご一読いただければと思います。